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探索5日目。

基本行動で投稿した日記。
5日目。
ちょっと時間が足りなくて目標文字数まで行きませんでした。

※3130文字

探索5日目

島に着いて、5日目。遺跡に潜って4日目。

今日も引き続き砂地で戦闘。
毒蠍が1匹に毒百足2匹。
前回の戦闘でコツを掴んだおかげか、問題もなく片をつける。
蓄積した疲労のせいでまたもコーレンさんが戦列を下がったが、大丈夫。
実際の所、状態異常さえ引き起こされなければ怖い事はないのだ。
しかしこうも虫ばっかり相手にしていると辟易してくる。
虫除けになるようなものはないのだろうか。
韮じゃ駄目かな?

今回は針と丸石を手に入れた。丸石ってなんだろう。
コーレンさんは小さい貝殻を拾っていた。
こないだの巻貝もだけど、ここまで水辺が来たりするのだろうか。

今日は、コーレンさんにお願いして、彼女が持っていた食材を料理させて貰った。
料理っていっても炒めただけだけど。
でも、ただぶった切って煮るスープよりかいくらかは料理っぽいかな?
あと、メイズさんが食料が乏しいと言っていたので、持っていたもすもすしたかたまりを上げた。
パンくずを調理したはずなのに謎の物体になってしまった、もすもすした物体である。
食べるともすもす音がする。
本当にこれでイイのかと我ながら疑問だったけど、メイズさんは気にしないみたいだ。
あちこちと渡り歩いてきたので変わった物は食べ慣れてるらしい。
あれも駄目これも嫌いの好き嫌いばかりより断然イイよね!
明日もコーレンさんが持ってた食材を料理させてもらう約束をしてたら、
メイズさんが自分の分もやってくれって持って来てくれたよ。
料理の腕を上げてお金を貯めて、もっとイイものを調理して
美味しいモノを食べさせてあげたいなぁ。お肉とか。
どこかじゃ肉を手に入れることが出来るみたいなんだけど、虫じゃぁ食べるところなんかないしな。
コーレンさんはサソリやムカデは乾して砕いて煎じて飲むと薬になるっていうんだけど、本当かな?
コーレンさんの住んでたところじゃわりとポピュラーな飲み薬だったらしいよ。
何に効くんだろう?

聞いてみたら、ジヨーキョーソーとかハゲに効くんだって。
ジヨーキョーソーってなんだ?
滋養強壮か。
あの子、年のわりには言ってることがおじさんくさいんだよね。
お年よりに囲まれて育ったとかなのかなぁ。
薄々思ってたんだけど、もしかして外見と年齢が一致しない種族とかなのかな…。
この島に来てる人たちの中には、変身する人とか異様に長生きな人とかもいるらしいしね。
コーレンさんがそうじゃないって保障はないよな。
僕は本当になりゆきで、コーレンさんやメイズさんと組んでしまったので彼女たちのことをサッパリ知らないんだけど。
少なくとも僕に対してはいい人たちだし。
イイ人たちって言うのも変だな。
単にその方が都合が良いから害を加えようとしないだけで、
いたって合理的な考え方をしてるだけかもしれないし。
とか考えてたらちょっと怖くなってきた。
まぁイイんだけど、一人で進むよりは何倍も楽しいし。

そうそう、昨日言ってた巻貝の装飾。
デザインを思いついたので早速作ってみたよ。
いや、デザインとかいうほどのものでも無いんだけど、穴開けて並べて紐を通しただけだし。
お世辞にも素晴らしく素敵なものとは言えないような出来だったけど、
こういうの作るのって楽しいな。
僕はちまちまとしたものを作るのが好きなのかなぁ。
こんな所で、こんな風に自分が好きなものに気が付くというのも変な話だけど。
さっき完成したから、明日メイズさんにあげようと思う。
渡したとたん投げ捨てられても泣かないで頑張る。

製作と言えば、今日の戦闘で格闘用の武具がなくってちょっと困ったので、
メイズさんに相談したら、作ってくれるらしい。
やったね!
以前の僕がどんなものを使っていたか判らないので、
なんかこう、殴りやすそうなものっていう曖昧な依頼になってしまったんだけど。
丸石を1つとってこれから作るって言ってた。
どんなものが出来るか楽しみだな。
武器も奥が深いね。
今使ってる大剣は、船長さんが、ここで探索に残るなら必要だろうと、わざわざ出してきてくれた物で。
なんかよく考えると僕はあの船長さんと旦那さんにお世話になりっぱなしだな。
よく考えなくっても、お世話になりっぱなしなんだけど。
嵐でいろいろ流されてしまったけれど、この剣はたまたま投げ捨てた荷物から取り落とされたのか、船のヘリに引っ掛っていたんだって。
縁起が良いと言って、行商の旦那さんが船長にさし上げた物なんだけど、それを頂いてしまった。
う、船の縁起が気になっちゃうな。
どうしただろうか、もう出航したかなぁ。
船長さんが僕にその剣をくれると言って、旦那さんも快く許してくださったので、僕はありがたく頂戴したんだけど。
貰った時に、武器には使う人間が銘付けするべしと言われて、
僕は物の名前なんかつけたことがないからものすごい悩んだんだけど、
誰かが嵐にちなんだ名前をつけたらどうかと言ったので、船長さんからトロンベっていう名前を貰った。
でもトロンベって言うのは、本当は嵐じゃなくって竜巻のことなんだって。
大変度では似たようなものだから良いよね。

僕が行き倒れて、君に拾われた時に持っていた大きい剣は、アレはどうしたんだったっけ。
家の軒下にかけたまんまだったかな。
あれにも名前がついてたのかな。
覚えてないけど。
いろんなものを家においてきてしまった。
それでイイんだって思う心と、何で置いて来てしまったんだろうって気持ちと、半分半分。
本当は、ずっとあそこにいるべきだった?
戻り方も判らないこんな島についてしまうなら?
僕らの間に子供がいたら、また違ったのかも知れないけれど、残念ながら子供には恵まれなかったね。
いや、幸いな事にと思うべき?
もし子供がいたら、その子にも、僕が今感じている様に酷く悲しくて怖い思いをさせることになっていたろうから。
子供に恵まれなかったのは僕らのどっちかが悪いというわけじゃない、たんに廻り合せの問題だから。
それでも、もしできたのなら、君に似た女の子が欲しかったな。
蜂蜜色した髪の。小さな娘が居たら……僕は大層な親馬鹿になっていただろう、それだけは保障するよ。

今日は、進んだあと河のほとりに最初の左右の足跡みたいな魔法陣を見つけて、その側で休息を取ったよ。
人伝に聞いた話だけれど、この遺跡というのは不思議なもので。
外に出るのは好きな場所から自在らしい。
その代わり、中に入る時は、その人物が踏んだ事のある魔法陣からでなくっちゃ行けなくって。
なので、この川のほとりの魔法陣の側にもいろんな人が一杯いた。
みんな、次の探索のために、この魔法陣を一度踏んでからある人は遺跡の外に戻り、あるグループは先に進む道を選んでる。

僕らも疲れがたまって二進も三進もいかなくなる前に、休息を取っていったん遺跡の外に出ることにしたよ。
今いる場所は、綺麗な大きな河の側だ。
水面は夜の闇に覆われてビロウドの様に凪いでいる。
空の星が水面に映し出され瞬いては映えて、銀糸を縫いこんだ礼服みたいだ。
本当に、不思議な遺跡だ。
遺跡の中に潜って行ったハズなのに、空が見え星が瞬く。風が渡り木々をそよぐ。
夜は静かで、僕はここは好きだな。

僕の着て来た服も、何回かの戦闘でえらいこと汚れて、すその方はほつれてるし、刺繍はよれよれになってしまっているし。
折角君があつらえてくれたものなのに、とても残念な事になっている。
僕は裁縫だけはどうにも出来ないし、
かと言って、コーレンさんやメイズさんが実は裁縫は得意中の得意だぜ!とかもないだろうから、
遺跡の外に出たら縫い物が出来る人でも探してみようかな。
じゃ無いと、ドンドン着るものがボロになってしまう。
見っとも無いもんね。

それじゃぁ、明日は無事に外に帰還出来るように夜の果てから祈っていて。
君へ心より愛を込めて。
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