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探索7日目。

基本行動で投稿した日記。
7日目。
一回分おかしいな、とばした?

※3500文字

探索7日目

今日で島に着いて、7日目。
ちょうど一巡りだ。

結局昨日はほとんど何もせず、と言っても戦闘はあったけど。
インプ2匹と歩行石壁……石壁って歩くモノなのかな……?
とにかく問題なく戦闘は終了。
僕はただの石を2つ手に入れた……!
なんでこんな普通の石を拾ったんだろうか、僕は……。
メイズさんは、すごい綺麗な魔法石の欠片を手に入れてたよ。
精霊石みたいにキラキラ光ってる不思議なかけらなんだ。

それから、メイズさんに格闘武器をあつらえて貰ったよ。
どこかの誰かの名前が付いたガントレット。
誰なんだろう……?
とにかく、これで格闘系の技も使えるね。
素手でボコナグリはさすがに勘弁願いたいからね。
拳がつぶれたら剣が握れなくなってしまう。

とにかく昨日はそんな感じで、戦闘以外は特に何もなく、
充分休んでからゆっくり遺跡外に戻ったわけなんだけど。

遺跡外に出てからが大変だった。
いろいろと拾ったり手に入れた荷物の仕分けも大変だったけれど
メイズさんもコーレンさんも、それぞれ知り合いと飲みに行ってしまうし。
正確には知り合いじゃなかったんだけどね。
僕が二人と知り合ったのは、あの遺跡に潜って直後の事だったから、
てっきりパーティを組まなかった友人・知人なのかなって思ってたんだけど
まったく知らない人だったらしい。
酒瓶片手にあっという間に仲良くなって、びっくりだよ。

遺跡の外には大小の天幕が張られていて
あちこちで宴会や商店が開かれてた。
僕らはひときわ大きい天幕で開かれてた宴会に紛れ込んで
と言っても無断飲食をしたわけじゃないよ?
探索者向けに食事を取ったり休んだりするためにそういった天幕がたくさんあったんだ。
僕はあんまり酒は飲んでないよ。
もちろん君と、あまり飲まないと約束したしね。
でも、縁あって出逢った人と乾杯する分くらいは許しておくれ。

それで、しばらくはいろんな料理を摘まんでいたんだけど、だんだん酔ってきて
いや、アルコールじゃなくって人に。
あんなに人が集まってて、それもみんなもれなく酔っ払いって言うのもなかなかクる体験だったよ。
僕は荷物をコーレンさんに預けて。見ててくれたかは謎だけど、盗られて困る物もそうないから良いか。
そのまま天幕を出てあちこちうろついてみたんだ。
遺跡に入る前もうろついたけど、入る前とはまた雰囲気が変わってて、
うん、なんていうか活気が出てた?
入る前の遺跡外も充分人がいたし、多分、今外に出てる人の数よりも、遺跡に入った人の方が多いんじゃないかとは思うんだけど
なんだろうね、探索が始まった事で、物や情報の流通が前よりも増えて活気付いたのかな。

うろついてみると、森のほうにひときわ大きな木があって、そちらの方に向ってバザールが続いていて、
木漏れ日の市場って言うらしい。
みんなそれぞれに、技術やアイテムのやり取りをしてたよ。
結局僕はそちらの方はさらっと眺めただけで何も頼まなかったんだけど。
見ているだけで楽しい気分になったよ。
そう言えば君も街のバザールに行くのが楽しみだって言ってたもんね。
買い物をするわけでなくても、あの雰囲気に触れてるだけで、まるでお祭りみたいな気持ち。
木漏れ日では、いろんな人が交換を行ってたけど
中には無償で製作や修理を引き受けますなんて言う人もいて
驚いて聞いてみたんだけど、材料と必要最低限の加工費さえ用意してくれれば
それ以上の報酬はいらないって人がほとんどだったみたい。
どんな些細な作業でもそれは確かに己の経験になるからだって言ってた。
かっこいいね。
武器や防具を作るのは手間もかかるし材料だってたくさん必要だろうし。
料理みたいに、毎食あるもので何かありあわせるっていうわけにはいかないみたいだ。
訓練にはかなりの時間を食うんじゃないかな。
だからいろんな人のお手伝いをして、かつ自分の自身のレベルアップも計れる、
生産メインの人たちには、バザールの技術交換はかなり重要なのかもね。
腕のいい人にはやはりたくさんの人が声を掛けていて、とても賑わっていたよ。

結局バザールはバザールで、また人に酔ったので、
開けたところはないかと探して見事な大樹が備わった広場を見つけたんだ。
色とりどりの布が掛かっていたので、僕、最初は冬至祭りの飾りかと思ったんだよ。
でも近くにいた女の子が、その木が衣装の木って言われてて
いろんな人が着るものを掛けていくのであんな風体でそんな名前なんだって教えてくれたんだ。
アンニエーゼさんって名前で、若いのに遺跡外でお店をきりもりしてるって言ってた。
金色の髪の色が少しだけ、君に似てたよ。
あ!断じて。浮気とかそう言うんじゃないからね、当り前だよ。
ただ、すごい懐かしい気がした。
君と別れてそんな何年も経ってるわけじゃないのに。
なんだか凄い、昔の話しのような気がするよ。

まぁ、そのアンニエーゼさんと言う方がとても親切で、
僕のほつれてよれよれになった上着を繕いなおしてくれたんだ。
本当に綺麗に直してくれてね、僕は正直どうしたら良いか悩んでたんだよ
たった一回の探索で、あまりにも汚れてしまって
新しい上着を探そうにも、この辺りにはこういった衣装は無いみたいだし。

それで彼女が、君の入れたお守りを見つけてくれたんだ。
織姫の守りだね。
もう割れてしまっていたけど、きっとどこかで……あの嵐の夜だろうか
僕を護ってくれていたんだ、君が。
ありがとう、本当にありがとう。
僕は今でも君を愛してるよ。

とにかく、彼女が見つけてくれたお守りは、もう割れて役目を終えてしまっていたけど
アンニエーゼさんが、僕に新しく指貫を作ってくれたので
ありがたく頂戴する事にした。
彼女は織姫の守りのことなんか、知らないだろうけどね。
あ!何度も言うけど、別に他意はないからね!
ほんとだよ!
彼女はきっと守りの意味なんかしらないって、ほんとだよ!
彼女も経験になったから直し代はいらないと言ってくれて、あまり持ち合わせの無い僕としてはとても助かったけど。
彼女は遺跡外専門らしいので、今度遺跡の中で面白い物が手に入ったら、持ってこよう。
御店のほうにもお邪魔してみたいしね。

他にも衣装の木の側には大きな銀色の狼がいたり、綺麗な女の人もいたんだけど
あんまり話せなかったから、それだけ。

日が暮れてから天幕にもどってもまだ宴会は続いてて、
僕は遺跡内で拾ったり潜る前に持って行った古くて傷み始めた食品を廃棄して
変わりに新しいものを手に入れたよ。
奮発して、少しだけちゃんとした保存食なんかも買ってみたりして。
食べるの楽しみだな。

まぁそんなこんなでいろいろ合ったりなかったりしたんだけど。
コーレンさんと進路を決めて、いざ再びの探索へ!
と、遺跡外に入ったあと問題が発生。

しばらくして周囲を見ると、どこをどう探しても、メイズさんが居ないんだ。
あの人は視界から消えるほど小さくないし……
と思いながらしばらく進んでたら、
あぁ、毎日の探索終了の場所や進路方向なんかは
あらかじめパーティ内で決めてるんだ。
連れてって!でおんぶにだっこでもいいけど、なかなかどうして。
万が一ということもあって、それぞれきちんと方向を定めてから遺跡に突入してる。
今回はメイズさん、うっかりして魔法陣を踏み損ねたらしい。
最初に魔法陣を踏まないと何故かこの遺跡の内部には入ることが出来ないみたい。
おかげで、メイズさんとは進路が違ってしまって合流できず!
すぐさま戻って迎えにいくというわけにも行かないで、
コーレンさんと二人で頭を悩ませていたところ。

迎えに行くにしたって進路を定めないと進めないわけで、
ここで待機するか、それとも少し進んで明日か明後日に合流出来るようにするか、
地図を広げてメッセージのやりとりをした。
なんか不思議なアイテムがおちてる場所が近くにあるらしいので、
そこに行ってから少し先の壁の中あたりで集合しようって、今話して決めたよ。

そう言えば通りすがりの人から、ここら辺は偽妖精が出るから気を付けてって言われた。
偽妖精ってどんな形なんだろうか……。
本物の妖精に似てるのかな。
ちょっと見てみたい気はするけど、出て来ないほうが良いに決まってる。

噂によると地下2階層への階段が見つかったらしい。
しかし、地下2階に行ったよって報告は聞かないから、なんだろうね。
本当に地下への階段なんか見つかったのかな?
まぁ、噂によると僕らが進もうとしてる方向にその階段があるはずだから、
百聞は一見にしかずという奴です。
まぁ、メイズさんとの合流もあるし、先に進むのはその後だね。

では明日も探索が無事に進むように、それからメイズさんとも無事合流出来るように
夜の果てから祈っていて。
それでは、心より愛を込めて。
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